東京藝術大学の大学院入試にて、歌の受験生さんの伴奏をさせていただきました!
久しぶりに「実技試験」の場で演奏をしましたが、やはり入試はコンサートと異なる雰囲気で緊張しますね><
張り詰めた緊張感の中でも、しっかりと音楽を表現することの難しさを、改めて痛感して悔しい気持ちでした。
一方、素敵な曲を選び、この夏の間、精一杯音楽と向き合ってきた受験生の方たちへは、心の底から称賛を贈りたいです!!
私は、今回の院試では、楽器と、そして部屋の響きと、うまく仲良くなれずに終わってしまいました・・・。
もう少し、余裕を持って、響きをコントロールできると思っていましたが、今回は、耳がびっくりしてしまって、、、
また、イタリアの初期レパートリーを伴奏したチェンバロも、普段弾きなれない「分割鍵盤・ショートオクターブ」の楽器で、在学中はこの楽器を弾いて試験を受けていたのですが、久しぶりに、分割鍵盤を弾くと、自信がなくて消極的になってしまいました。
環境や条件への対応力のなさが、自分の中では大きな反省点でした。
家で練習していたときにはちょうどよかったテンポ、アーティキュレーション、和音の響き、色々なバランスが、本番の部屋(古楽科4-215)では、全く予期せぬ響きや、効果を作りだしてしまいました。
これから、普段から良い音を求め、良い響きの空間をイメージし、準備のやりかたを変えていこうと思います。
まだまだ成長します。
院試を通して、これ以上ない幸せを感じました。
音楽を極める日々にこそ、人生の喜び、充実感が満ちていて、それらをしっかり享受したいと強く思いました。
藝大で学んだ日々、人生で最も幸せで、毎日が一瞬でした。
修了して半年ですが、これから、自分で勉強を続けていくモチベーションになったので、今回のエラーにもありがとうを言いたいです。