11月21日(月) 19:00開演 (18:30開場)
第1ホール 東京藝術大学内
修士1年ファゴットの大内秀介さん、草野雅行さんと、チェンバロ伴奏でご一緒させていただく事になりました。
大内さんが演奏する3曲のうちの一つは、ベデッカー作曲の「ラ・モニカ」で、ファゴット(ドルツィアン)のために書かれたソロの作品で現存しているものの中では最も古い曲と考えられている曲です。これは「お母さん、私を修道院にいれないでください・・・」という歌詞から始まるイタリア民謡”ラ・モニカ”に基づくディミニューション、すなわち変奏曲のようなスタイルの曲です。世俗曲であり、フランス語でも歌い継がれた民謡なので、当時としてはかなり流行ったメロディーだったのだと思います。
水谷先生が今日レッスンで、「壊れたレコードプレイヤーみたいに各セクションを始めたらどうか。」とおっしゃっていて、、、
私は、作曲当時には無かった発想、すなわち現代の例を、古い曲にも当てはめて自分の中にイメージを作る、という事も、演奏ではとても有益なことだなと、新鮮な気持ちでした。先生が素敵すぎて、つらい・・・。
ラ・モニカは、素朴な民謡のメロディから始まり、次第に細かい音型が登場し!!!ドリア調の中をかけめぐるかっこいい超絶技巧が休みなく奏でられ!!!!!!!後半にはかっこいいガリヤルドのダンスを踊り、、、そしてコーダでは完全終始のカデンツでピカルディです。
本当にかっこいい曲です。
大内さんとはそれに加えて、バロック期のイタリアで作曲やファゴットを演奏していたベゾッツィという人(兄弟でオーボエとファゴットを吹いてた)作の変ロ短調の可愛いソナタを演奏させていただきます。そして、無伴奏でJ.S.バッハのパルティータ ニ短調(原調 イ短調) も演奏されます。
草野さんとは、テレマン作曲のソナタ変ホ長調をご一緒させていただきます。
これはリコーダーソナタ ハ長調(『忠実な音楽の師』より)が原曲で、変ホ長調ヴァージョンにはそこに少しだけアレンジが入っておりファゴットとバスで演奏できるようになっています。今、勉強しているところで、これからのリハーサルがとても楽しみです。
心をこめて頑張ります。
月曜の夕方ですが、お時間大丈夫な方がいらしたらぜひ聴きに来てください。
どうぞよろしくお願いします☺