クルスベルヘンチェンバロを弾く学内コンサート(勉強会)があります。
フルーティスト 佐々木華ちゃん と バッハのフルートソナタ BWV1030 を演奏させていただきます。
以下、自分なりにBWV1030についてまとめてみました。
とにかく、思い入れのある大切な曲なので、一生懸命本番まで練習をがんばります!!
ヨハン・セバスティアン・バッハによって作曲されたと考えられているフルートソナタは全部で7つ残されており、それらは作曲当時に曲集としてまとめられていたのではなく、別々に残されて現代に伝わっている。そのうちの4曲はオブリガートチェンバロを伴ったスタイルで書かれており、このロ短調のソナタは1736年から1737年頃にライプツィヒにて作曲されたと推測されている。それより前、おそらくバッハがケーテンの宮廷に勤めていた頃にこの作品はト短調でも書かれており、チェンバロの自筆パート譜は残されているが、旋律声部のパート譜は見つかっておらず、このト短調バージョンは何の楽器を想定して作曲されたのかははっきりと分かっていない。おそらく、オーボエ、ヴァイオリン、リコーダーといった楽器が候補にあげられるが、ヘンレ版フルートソナタ集の序文では、2本のフルートを想定したのではないかと、ハンス・エピシュタイン氏が述べている。1楽章 Andante と、3楽章 Prestoは、各声部が独立したトリオの形式のような構造だが、2楽章 Largo e dolce は、ソロの旋律と通奏低音のスタイルで書かれており、通奏低音の右手はバッハ自身が音を書き留めたものである。和音とともに、次への橋渡しの音型も書かれていて興味深い。